ヘアカラーをしていて染みて痛いことはありますか?
私はあります。
塗った直後はなんともなくても、少しずつしみてくる場合や
塗った直後にすぐに染みて痛くなるときもあります。
元々皮膚がそんなに強いほうではなく
それでもヘアカラーを繰り返していたらどんどん染みて痛くなるように感じています。
最近ではお客様でも頭皮トラブルが多い方が増えていきました。
グレイカラー(白髪染め)・ファッションカラー(おしゃれ染め)
現在ではカラーすることが主流となっているので、
できないとなるとやはり気分も滅入ってしまいます。
皮膚が強くないカラー剤が染みてしまう私の対処方をお話していきます。
あくまで、いち美容師として考えている個人的なお話です。
参考程度に読み進めていってくれると嬉しいです!
カラーで染みる辛さがわかるので少しでも緩和できるように書いています。
※美容師はお医者さんではないので、最終的には皮膚科の意思判断という点も踏まえてください。
・ヘアカラーが毎回染みる方ができる対処法
ヘアカラーをするとしみてしまうのはなぜ?
簡単に一言で言ってしまえば
「薬剤だから」です。
美容師免許は国家試験です!
薬剤を取り扱うこともあり、国家資格となってきます。
カラー剤は
1液:酸化染料(ジアミン)・アルカリ剤
2液:酸化剤(過酸化水素水)
この二つを混ぜ混合液にし、髪の毛に塗布していき染めていきます。
染みる原因の薬剤は
1液・2液そのものの成分です。
これを染みさせないためにできることを考えていきました!
頭皮が弱い人のためにできる対策とは
元々乾燥肌の私は、10代はカラーが染みることはほぼありませんでした。
年を取るごとに乾燥肌が進行していってるのか、頭皮からでている油分が少なく染みてしまうということもありました。
美容師側ができる対策
・頭皮にカラー剤がつかないように、根本を外して塗る
・頭皮が正常かをチェックする
・低刺激のカラー剤や、頭皮に塗らないようなカラー剤を提供する
・残留がないようにカラー直後に除去してくれるものを使う
これらの対策をするためには、
お客様自身がカラーをしていて染みてしまうことや、痒くなるなどの悩みを話してくれることが前提となります。
「染みますか?」と聞かれたら我慢せずに素直な状態をお話してください。
そうでないと見ただけではわからないので
私たち自身も対策ができず、痛みを我慢させてしまうので悲しいのです。
自分でできる対策
・カラーをすると染みることを美容師に告げる
・頭皮がかゆかったり、かさぶたになっていたりしたらそのことを告げる
・染みたら、染みていると告げること
・カラー後に頭皮ジェルなどでケアをしていく
冒頭でお話した通り、染みる原因の一つとして
「頭皮からでている油の量が減っているため、薬剤から守れない」
なのでカラー前日にシャンプーをすると油分を取りすぎてしまう恐れがあるので
シャンプーしないで来店してください。
お客様によっては、私たちが
「頭皮の匂いが気になるかもしれない」といって洗ってきてくれる方もいらっしゃいます。
ありがとうございます!
グレイカラーならできる対策
染みる原因となってくるのはヘアカラーの成分。
・ジアミン
・アルカリ
・過酸化水素水
これはヘアカラー(永久染毛剤)の成分の全部です。
なので染みないよう頭皮トラブルを回避するにはこれ以外のカラーをする、というのも
選択肢の一つとなってきます。
グレイカラーはヘアカラー以外にも以下のカラーの種類があります。
・ヘアマニキュア(半永久染毛料)
・ヘナ(植物染料)
・カラートリートメント(徐染性染毛料)
こちらのカラーは白髪や明るい髪に色がはいるので
染めたことのない黒髪(ヴァージン毛)には向きません。
ヘアカラー(永久染毛剤)
アルカリカラーと呼ばれる染料です。
色持ちがいいのが特徴です。
メリット
・根本から塗布できるのでしっかり染められる
・色が豊富で明るさも選べるので、好きな色や肌に合う色にすることができる
・一度染めれば永遠に染まった状態となる
・白髪以外も染まるので全体的に色が変わる
デメリット
・しみる、かぶれる恐れがある
・キューティクルをこじあけて、中に染料をいれるのでキューティクルが開きやすくなり痛みやすい。
ヘアマニキュア(半永久染毛剤)
酸性染料と呼ばれる染料です。
頭皮に付けずに塗布するので、かぶれが起こりません!
メリット
・頭皮につけずに塗るので、かぶれたり染みたりする心配がない
・キューティクルに色がコーティングされるだけなので傷まない
・つやがでる
デメリット
・頭皮につけれないので、白髪が伸びて気になる速度が速い
・白髪にしか色がはいらないので、全体的なトーンアップはできない
・色落ちが早い
ヘナ(植物染毛剤)
ヘナという植物から作られている染料です。
色によってはかぶれる原因のジアミンがはいっている場合もあります。
メリット
・植物でできている染料なので染みづらい
・痛みづらい
デメリット
・白髪にしか色がはいらないので全体的なトーンアップはできない
・ナチュラルヘナは色が選べずオレンジしかできない
・頭皮を洗浄してくれるので染みる場合もある
カラートリートメント(徐染性染毛剤)
カラー染料がはいっているトリートメント剤のことです。
毎日使用し、徐々に色をいれていきます。
メリット
・染みたりかぶれたりする恐れがない
・トリートメントなので痛むことなく、しっとりとした髪になる
デメリット
・しっかり染まらない。使い続けることで染まっていくので、使うのをやめると染まらない
・成分によっては昆布のような緑っぽい色になってしまう場合もある
・毛質がしっかりしていると色がはいらない場合もある
カラーの種類も実は結構たくさんあり、やりたい髪色や頭皮の状態に合わせて使用していくことが多いです。
ヘアカラーでかぶれるけど白髪が気になるからカラーがしたい!という方は
ヘアマニキュアにして、白髪だけを隠すという方法を選ぶ方もいます。
ヘアカラーでトラブルが出る人はセルフよりは
美容師さんに相談しながらやるのがおすすめです。
まとめ
ヘアカラーをしていると染みるという方に向けて書いていきました。
私自身が乾燥肌で、頭皮からでている油が少なく染みるという場合もあるので
保護クリームでしっかりケアしてからカラーしています。
それでも染みてしまったりそのあと痒くなる場合もでてくるのでそのあとでもケアは続けています。
カラーで染みるというのも辛いのですが
私の場合はカラーできないことのほうが辛いので
読んでくれた人が少しでも和らぐことを願っています!
ありがとうございました!